はじめまして。管理部の新人、日下です!

入社から2か月あまり、ようやく浮足立った気持ちも落ち着いてきたかな? という時分です。
任せていただける仕事は増えてきましたが、まだまだ油断は禁物。初心忘るべからず、未来の自分への備忘録も兼ねて、今回は私の新人研修についてお話しようかと思います。

私はいわゆる“内勤”です。本社で事務作業を行い、現場に出ることはありません。ですが、お客様と現場スタッフを繋ぐ立場なら、自社のサービスについて一通り知っておく必要があります。たとえ現場の仲間に対応をお任せするにしても、最低限、お問い合わせの内容を理解・説明できないと困りますからね。


(社員のための実践的な体験ができる研修棟もあります。)

 

中でも興味深かったのが、シロアリの生態・種別についての研修です。
弊社随一の有識者、田中課長によるディープなシロアリトークを耳にすることができました!

 

(何でも優しく教えてくれる田中課長)

 

――ここからは研修を受けて自分が考えた、少しマニアックな話になります。

田中課長は、プライベートでもアリを求めてあちこちに赴くほどの、大の昆虫好きとのこと。なんと、シロアリ調査のためにはるばる タイ まで向かったこともあるのだとか!
研修では、日本で広く知られる「ヤマトシロアリ」以外にも、種々多様なシロアリたちを紹介していただきました。タイをはじめ、東南アジア地域に生息する「スミオオキノコシロアリ」という種のお話は特に印象に残っています。彼らは、高さ1mもある巨大な蟻塚を築き、その中で栽培したキノコを食べる「農業をするシロアリ」なのだそうです!

 


(田中課長のタイでの調査風景)


(スミオオキノコシロアリの蟻塚)

 

このシロアリの特徴として、かなりの武闘派である点も挙げられます。たくましい兵隊アリは、大きな個体だと2cmほどのサイズになり、連携して外敵へ攻撃を仕掛けるのだとか。シロアリ界のオオスズメバチと謳われるのにも頷けます。
黒々とした体で地上を闊歩する彼らの写真を見ながら、私はふと、疑問を抱きました。

「このアリに噛まれたら、どのくらい痛いんだろう?」

ニッパーじみた鋭く頑強な顎。これで指をブチッとされたら相当痛いのでは!? シロアリ界のオオスズメバチの戦闘力、知りたくならないはずもなく。ムシキング世代のいい年した大人の、内なる童心が疼き出します。
ドン引き必至でしょうが、どうか記事を閉じずに今しばらくお付き合いください。

気になる! 気になって仕方がない......! でもどうやって確かめれば?
体感していない痛みを想像するのは非常に難しいです。辛味であればスコヴィル値という単位がありますが、痛みを定量的に表す術は今のところありません。かといって、初の海外渡航が「アリに噛まれるためのタイ旅行」になるのは流石に愉快すぎます。百聞は一見に如かずと言うは易いですが、一見のために使える時間に限りがあるのもまた事実。

悩んだ末に、私は社内LINEで田中課長にひとつの質問をしました。


(退社時間まぎわのしょうもない質問にも真摯に対応してくれる課長)

 

これらのデータを、身近な要素に置換していけば……
長さが5mmもあれば、もろに挟まれた場合、表皮・真皮を貫通して余裕で皮下組織まで到達します。
1mm、一般的なシャープペンシル芯の倍近い太さです。採血用の注射針よりも太い!
つまり、スミキノコオオシロアリにかじりつかれたら、太めの注射針を皮膚に刺して引っ搔いたときくらいの痛みを感じることになります。そんな兵隊アリに連携して攻撃されたら、ひとたまりもないでしょう。

いやぁ満足満足。空想を完結させ、達成感に浸りながら、これも一つの研修の成果かも……などと偉そうなことを考えてみたり。
限られた時間で、社内のあらゆる業務を経験することは難しいですが、見聞きした情報から推察することはできます。

日本に居ながらにして、タイのアリに思いを馳せるように。デスクに向かいながら現場を思う、そんな社員になれたらと思う今日この頃でした。

追加:田中からコメント
「やっぱり日下さんは新人の中ではただものではないと思ったけど、視点が個性的だなぁ」

 

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